進化するZabbixとCTCSならではの知見が切り開く
オブザーバビリティ時代の運用チャンス(1/4)

CTCS/Zabbix
(左側)CTCS ソリューション推進第2部 部長代行 髙波、ソリューション推進第2部 部長 宮本、
ソリューション・開発本部 本部長 廣田
(右側)Zabbix LLC CEOアレクセイ・ウラジシェフ(Alexei Vladishev)氏、
Zabbix Japan LLC 代表 寺島広大氏
今日のビジネスにおいて、ITシステムは生産、販売、パートナー連携、顧客接点など、あらゆる側面に不可欠です。サービス停止は即ち企業活動の停止に直結すると言っても過言ではありません。

この重大なリスクを回避するため、裏側のインフラからアプリケーションまで、システムが常に適切に稼働しているかを監視するモニタリング機能は、ビジネスの健全性を維持するための鍵となります。

システムとビジネスの安定稼働を支えるオープンソースソフトウェア『Zabbix』は、シンプルながら高度な監視機能を提供し、長年にわたり企業システムの健全な運用を支援してきました。
その役割は、インフラが物理から仮想、クラウドへと進化しても変わることなく、さらにIoTやOT(制御技術)といった幅広い領域へと拡大しています。
伊藤忠テクノソリューションズグループの一社であるCTCシステムマネジメント(以下CTCS)は、多くの企業のシステム運用やアウトソーシングを担い、特にシステムモニタリングの領域でZabbixを活用し、安心・安全なシステム運用に貢献しています。その実績が評価され、2025年度のZabbix Japan Partner of the Yearを受賞しました。

Zabbixがシステムの監視(モニタリング)から、より広い視点を持つオブザーバビリティ(*1)やAPM(アプリケーションパフォーマンスモニタリング、以下APM)(*2)領域へと進化を遂げる中、CTCSはパートナーとしてどのような領域に着目し、新たな付加価値を生み出そうとしているのでしょうか。

本対談では、Zabbix Japan代表の寺島広大氏、そしてZabbixの生みの親でありZabbix LLCのCEOであるアレクセイ・ウラジシェフ(Alexei Vladishev)氏とCTCSソリューション・開発本部の廣田、宮本、髙波が、その核心について語り合いました。

全4回の連載形式で、変化するモニタリングの未来と両社の挑戦をお届けします。第1回目となる今回は「Zabbix Conference Japan 2025」の振り返りと意義についてご紹介します。

1. 「Zabbixはこんなこともできるんだ」と気付く機会を提供したZabbix Conference Japan 2025

Q:先日開催されたZabbix Conference Japan 2025を振り返り、どのような意義があったと感じていますか?

アレクセイ: Zabbix Conference Japanは、日本市場を深く理解し、日本のパートナー様やお客様からの具体的な要望を今後の開発につなげるための重要な機会です。 今年も新たなスピーカーや参加者の皆様と意見を交換できました。 特に興味深かったトピックの一つは、AI活用に関するものです。ZabbixがどのようにAIと統合し、あるいは連携していくかについて具体例が紹介されました。 他にも、セキュリティモニタリングや複数のZabbixサーバーによる分散モニタリングなど、幅広いトピックが取り扱われました。今後のZabbixの改良に生かしていきたいと考えています。
寺島: 新機能やAIとの組み合わせに加え、多岐にわたる事例を紹介いただきました。 特に、放送システム・放送機器に対するZabbix活用のような新たな取り組みも含まれています。 また、ソフトウェア・ハードウェアメーカーと連携し、テンプレートを個別に作り込まなくてもZabbixと連動して監視対象とできる「インテグレーションプログラム」を紹介しました。皆様の運用負荷の軽減に期待しています。 今回のカンファレンスのテーマは、「知られていないけれど、実はZabbixはこんな使い方ができる、こんな連携もできる」という新たな気付きやアイデアを参加者の皆様に持ち帰っていただくことでした
宮本: 放送業界のような非IT領域での活用事例は非常に示唆的でした。これにより、成熟したITシステムの監視市場だけでなく、新たな市場に対し、Zabbixの価値を広げていける可能性を感じました。

次回は「2.次期メジャーバージョン Zabbix 8.0が切り開く新たな領域」と、「3.AIプラットフォームを構成するGPUクラスタ監視の事例」をテーマにお届けします。

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