進化するZabbixとCTCSならではの知見が切り開く
オブザーバビリティ時代の運用チャンス(4/4)

CTCS/Zabbix
(左側)CTCS ソリューション推進第2部 部長代行 髙波、ソリューション推進第2部 部長 宮本、
ソリューション・開発本部 本部長 廣田
(右側)Zabbix LLC CEOアレクセイ・ウラジシェフ(Alexei Vladishev)氏、
Zabbix Japan LLC 代表 寺島広大氏

前回に引き続き、Zabbix Japan代表の寺島広大氏、そしてZabbixの生みの親でありZabbix LLCのCEOであるアレクセイ・ウラジシェフ(Alexei Vladishev)氏との対談をお届けします。
今回は「 5. Zabbix 8.0のオブザーバビリティ・APMが切り開く、新たなチャンス」をテーマにお送りします。

5. Zabbix 8.0のオブザーバビリティ・APMが切り開く、新たなチャンス

Q:今後、Zabbixの使い方はどのように変化していくでしょうか?

廣田: 日本では長年、Zabbixはインフラの「健康状態」を見るツールだと捉えられてきました。しかし今後、オブザーバビリティ(*1)が加わることで、システムやインフラの観点だけでなく、「サービスがユーザーに適切に使われているか」という視点が求められてきます。クラウドやコンテナが普及しても、そうではない既存のシステムも多々あります。インフラからアプリケーションまでを包括的に見られることが、オブザーバビリティに求められる第一のニーズです。 次に、機器の死活状態だけでなく、ユーザー視点でのサービスレベルが満たされているかがポイントになります。それらを一つのZabbixというブランドの中で完結して見られるようになるのは、とても興味深いことです。
アレクセイ: 我々はまさにこの観点からオブザーバビリティの追加を進めています。 インフラ監視からネットワーク、クラウド、そしてユーザーやサービスのモニタリングへとZabbixの利用範囲を広げます。さらに、ITだけでなくIoTやOTといった領域での活用方法について、リアルな事例紹介や教育サービスも提供していきたいと考えています。
宮本: 次のバージョンには大いに期待しています。 ただ、オブザーバビリティの本質は、アラートを発生させないよう事前に動く「プロアクティブな運用」です。その点で、アラート後の復旧という従来の監視の延長ではなく、本質を踏まえてアプリケーションのパフォーマンスを見ていけるエンジニアはまだ多くありません。オブザーバビリティを扱えるエンジニアの育成は、今後の重要な課題だと認識しています。
寺島: Zabbix Japanでは、パートナー様とともに「オブザーバビリティ分科会」を開催し、インフラエンジニアにとってまだ知見が少ないこの領域を一緒に学んでいます。 従来のインフラ運用監視に、8.0でユーザー視点を取り入れたAPM(*2)が加わることで、Zabbixの活用範囲はいっそう広がると期待しています。
アレクセイ: Zabbix 8.0によって、ログ、OpenTelemetry(*3)、ストリーミングデータなど、ITおよびOT領域におけるほぼすべてのデータをサポートし、処理できるようになります。 モニタリングツールとオブザーバビリティツールの両方に期待される機能を一つの製品でサポートすることで、市場において非常にユニークなポジションを確立できると考えています。
廣田: 今後の機能拡充に大いに期待する一方で、それを販売する我々に求められる保守やサポートの領域も広がると考えています。 サポートエンジニアの育成はもちろん、CTCSならではの強みを活かしたサポートビジネスを拡充し、Zabbixの価値を見出し、広げていくことをZabbix社と連携しながら進めていきたいと考えています。
寺島: おっしゃるとおり、OpenTelemetryをサポートすれば、関連するご要望も高まるでしょう。分科会も含め、今後も様々な形でご一緒できればと思っています。
髙波: CTCSやCTCグループは、製造業や放送業界など幅広いお客様とお取引があり、ITシステムだけでなく、幅広い領域の監視に関するご相談をいただいています。 Zabbix社の知見と、データ分析など我々の幅広いソリューション力を活かし、そうしたニーズに応え、プロモーションを展開していければと考えています。
寺島: 我々としても、業界特有のドメイン知識をお持ちのパートナー様と一緒でなければ、なかなか新たな領域には踏み込んでいけません。今回ご紹介いただいたGPU(*4)監視のようにIT分野で領域を広げるのはもちろん、放送系、工場系といった新たな分野への展開も、CTCS様と力を合わせ広げていければと思っています。
アレクセイ: APMやOpenTelemetry、オブザーバビリティで終わりではなく、今後もより多くの新機能をZabbixに追加していく方針です。同時に、複雑なものをできる限りシンプルに実現するという理念も追求し続けます。そして、パートナーの皆様とともにZabbixの価値をより幅広い分野に提供し、皆様のビジネス拡大に貢献したいと考えています。

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