こんにちは。
RPAナビゲーターのロボ之園です。
今回はRPAプロジェクトリーダー坂西氏に、RPAプロジェクト実行にあたり、苦戦したこと、意外だったことなどをインタビューしてきました。
RPAプロジェクトでまず奮闘したもの。それは……
開発でも設計でもなく、ロボット社員の入社手続きでした。
意外ですね。「ロボット社員入社」のニュースは、新聞やテレビでも話題になっていました。一大イベントだったようですね。
話題? イベント? いえいえきっとそれだけじゃないはずですよ。まずはじめに骨をおったのが、ロボット用のID等々、アカウントの作成だったんです。
なるほど! 動画第一弾 RPA the Movie~RPAを使うとこんなことができる~オフィスワーク編ではロボットが華麗にメールソフトやエクセルを操っていました。
ロボットにも会社のメールや基幹システムにログインするアカウントが必要だ!ということですね?
そうです! RPAは人間と同じレイヤーで働くロボットであるため、システムの内部だけに適用する権限だけではダメなんです。僕たちと同じように、会社で、一社員として働くのに必要なアカウントが必要になってくるというのは、当たり前といえば当たり前のことですが、その当たり前のことにプロジェクト開始当初は気づかなかったんです
動画では、公式情報を、ネットから探してきてエクセルに転記する、という例を挙げていますが、お客様の大切な極秘情報を扱うこともあるでしょうし、セキュリティの観点から、誰かのアカウントを貸して操作させることもできないですよね?
もちろん。 会社のアカウントが必要になるということは、「社員登録」「社員番号」が必要になるということ。一人の人間の入社手続きとほぼ同じ、なのに、社会保険など労務関係の手続きは不要というイレギュラーだったんです(汗)
社員番号に紐付いて、社内の色々な権限の付与条件が決まってくるわけですから、社内手続きも一筋縄ではいかないということですね。
ソフトウェアロボットという実態のないものに、「人間と同じく社員番号を付与してください!」ってなかなか伝わらないですよ。僕と人事部の間に高い壁がありました。。。
ロボットが働くための環境を整えること、つまりはセキュリティポリシーなんかの社内コンプライアンスに沿ったルールを考えておくことが必要ということですね。
ロボットの働く環境を整備する仕事・・・未来を感じます!!
坂西さん、意外な奮闘話、どうもありがとうございました。
次回のRPAプロジェクト奮闘記もどうぞお楽しみに。
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